T0038「小学校の先生になって休み時間にたっぷり遊びたい。ものづくりや旅行など自分の趣味の時間も充実させたい」
"限りある人生を丁寧に生きる" 津田
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好きなものから見えてくる自分らしさ
「個性を活かして」といった言葉を一度は耳にしたことがあると思います。
では、
個性とはなんでしょう?
なかなかこれといって言葉で説明するのは難しいかもしれません。
個性や自分らしさとは
何に自分が反応し、何を感じるかという自己概念
とも言えます。
同じ体験をしても人それぞれ感じる物が違います。
つまり
何かに対して反応すること自体が自分らしさ
なのです。
反応自体は
喜びや楽しみ、期待や安心などのプラスの感情だけではありません。
不安や悲しみ、怒りなどの感情も全て自分らしさなのです。
自分がどんなものが好きかということからもいろいろな自分らしさが見えてきます。
自分がどのような価値観をもって生きていくか
これを深めていくことが自分らしい人生を送っていくために大切なことなのです。
セッションの内容
さて、今回のセッションは学習をしないといけないとは思いながらもなかなか思うように進まない、目標がいまいち定まらないと進路に迷っている子どもの事例です。
以下は会話の一部になります。
T:tsuda
C:client
クライエント情報
学年:中学3年生
性別:女子
実施場所:教室内
ゆめを引き出し点数化する
T「進路はどうするか決まったかな?」
C「最近どこに行ったらいいかで迷ってて」
T「将来やりたいことはどうかな?」
C「それもいろいろ迷ってるんです」
T「どんなことしてみたいの?」
C「ん~(少し時間を置いて)安定した仕事がいいです」
T「○○ちゃんにとって安定ってどんなこと?」
※言葉についてはそれぞれが持っている概念が異なるのでそこを深めていく
C「え~と、生活をしっかりとすることができるということです」
T「生活できるっていうのは例えば?」
C「ご飯食べれたりとか休みの日に好きなことができたりとか」
T「なるほど、じゃあ安定っていうのは自分の好きなこともできるような生活を送ることができるという意味かな?」
C「はい。ある程度は好きなこともしたいです」
T「そっか。じゃあどんな仕事を今考えている?」
※ここであまり出てこなければこちらから提案もしていくが、自発的に出てくるようであればそこを深めていく
C「公務員とか学校の先生も興味があります」
T「そうなんだね!公務員と学校の先生だったら理想としてはどちがらいい?」
C「学校の先生とか楽しそう」
※少しずつ表情がほぐれてきて敬語が外れてくる
T「いいね。例えば本当にすべての制限を外してどんなことでも願いが叶うとしてみて。最高の理想を100点だとしたら小学校の先生になることができいたら何点くらいつくかな?」
※数値化することで自分の中での重要度を可視化する
C「ん~60点くらいです」
T「結構高いね。じゃあもっと点数を上げていこうと思ったらどうなったらいいかな?」
※必ず現段階での100点まで引き上げていく
C「そうですね。休み時間に沢山子どもたちと遊べて楽しいクラスにできたら嬉しいです。」
T「○○ちゃんのクラスだったらすごく楽しそうだね。自分も教員のころは休み時間の事に遊んでてスーツで遊んでいたらよくスーツが破れていたよ」
※自分の経験も伝える
C「そうなんですね(笑顔で)」
T「じゃあ休み時間も遊ぶというのができたら何点くらいになる?」
C「80点くらいです(表情がだいぶほぐれてくる)」
T「いいね。じゃあもっと上げていこうと思ったらどんなことができたらいいかな」
※相手のテンションに合わせてこちらのテンションも上げながら話を進めていく
C「あとは自分の趣味の時間もいろいろやってみたい!今フェルトにはまっててそれとか後旅行とかもいろいろいってみたい」
T「いいね。学校の先生は夏はまとまった休みも取れるからよく海外旅行に行く先生もいたよ」
C「そうなんですね、いろいろ趣味の時間がとれたら100点です」
T「いいね。それなら進路は、、、、」
具体的な進路等の話を進めていく
セッションを通して
これらのセッションを通して感じたことは、目標設定が誰のための目標設定であるかをしっかりと見ていくことが大切ということです。
目標設定の中で気をつけておかないといけないことがあります。それは、
自分以外の他者から設定された目標になっていないかどうか
ということ。
例えば、これを選んだら親が喜ぶから、こういった選択をすることが社会的によしとされているから、とりあえず偏差値の高い大学や大企業に行けば安心だからといった理由で進路を選んでいくことです。
こういった選び方をしてしまうと、内発的な動機付けではないためなかなか行動に移せずに結果につなげることができません。
それだけではなく、そういった自分に対して「どうせ自分なんて」といった自己否定の考え方を持つことにつながってしまいます。
今回のクライエントのように自分がこういったことをしたいという理想の状態から逆算して今やるべきことを見ていくことが非常に重要です。
個性を活かすということは
自分の価値観を知り、自分自身の人生をしっかりと歩んでいくこと
だと考えています。
きっとこのクライエントは教員になって人生の楽しさを子どもたちに伝えてくれることでしょう。その時にたくさん子どもたちの話を聞くことを私は今から楽しみにしています。
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