ゆめのちからを進める理由③
"限りある人生を丁寧に生きる" 津田
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当たり前のことは当たり前ではない
当たり前だと思っていたことがそうではなかったという経験をお持ちの方はいますか?
私は教育に携わっていていろいろなことに対して”当たり前”だと勘違いしてしまっている人が多いなと思います。
でもそれは仕方のないことだと思います。
言葉で伝えてもあくまでもただの言葉です。
私も指導で言葉では伝えていたのですが、私自身当たり前だと思い込んでいることもたくさんありました。
ひとつ私の経験を紹介します。
私の大好きだった今は亡き祖母が10年前にくも膜下出血で大きな病院に運ばれました。
意識もない状態で家族中が集まって見守っていました。
山場を乗り越えたのですが依然意識は戻りません。
交代で看病をしていた際に私の父と一緒になりました。
私の父は頑固で職人気質(大工の親方をしていました)で寡黙な人です。
なので「話すことないな(話しかけてもあまり喋らない)」と思っていました。
その時、何気なく祖母の目が開きました。(これまでも目は開いたのですが意識はない状態が続いていた)
私は何気なく目が動いたので指を前に出して動かしてみました。
すると、目が指を追いかけたのです。
嬉しくなって何度かそれを繰り返したとき私に衝撃が走りました。
あの頑固で弱みを絶対に見せなかった父が涙を流して喜んだのです。
私にとって父は子どもの頃から厳しく強く、泣くなんて信じられない存在でした。
その父が涙を流す姿を見て、こう思いました。
「今まで生活ができたりご飯を食べたり出来て当たり前だと思っていたが、今こうして目が動くだけでどれだけ嬉しいことなんだ。」
それ以来、いま生活ができることや大切な人がいることは当たり前ではない、目の前のことを大切にしていこうと意識をするようになりました。
私はこういった経験の中から当たり前と思っていたことは当たり前ではないという価値観を持つようになりました。
でもいまだに忙しくなったり自分を見失ったりするとついつい本当に大切なものが見えなくなってしまいます。
その度にいろいろな経験を思いだして身を正します。
今思うことは、いくら言葉で日常に感謝をしようと伝えてもなかなか難しいといということです。(もちろん言葉でも伝えますが)
では何ができるかというと、
今の目の前の生活を丁寧に生きていくこと
だと思います。
丁寧に生きていくとは、自分の価値観に沿った生活を送っていくということ。
自分のことを大切にし始めることで日常の喜びや自分らしく居ることの愛おしさを感じることができるようになります。
できるできないで自分を判断するのではなく、いかに自分らしくいられるかを大切にしていくことで毎日が変わっていくのです。
自分らしくというのは言葉を変えると自分をどれだけ知ることができるかということ。
ゆめのちからはそういった自分を知るための活動でもあるのです。
ゆめのちからについて
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