T0020「20代はモデルの仕事をやりきたりたい。そのあとは結婚して子育てに家事に自分がやるべきことを責任をもってやっていきたい。ただ、生活の中に余裕をもって自分の好きなお菓子作りやショッピングをできる毎日を送りたい」
"限りある人生を丁寧に生きる" 津田
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ゆめの背景にあるものをしっかりと見つめていく
ゆめ=職業ではありません。
ゆめとはどのように生きていくかということが大切です。
「自分がどのようなものに惹かれるか」
これを知っていないと毎日を楽しく丁寧に過ごしていくことは難しいでしょう。
では、あなたが惹かれるものはなんでしょう
これを一言で答えることは難しいと思います。
例えば「私は楽しく毎日を送ることができたら嬉しく思います」といった人がいたとしてもその「楽しい」にはいろいろな意味が含まれています。
人が発する言葉にはその人のこれまでの知識や経験が入っているため同じ言葉一つをとってもその背景にあるもとは全く異なるのです。
ゆめも同じで自分が今考えているゆめや魅力に感じていることはどのようなことなのでしょうか。
ぜひゆめについて考えるときは自分がやってみたいことの背景にあるものを考えてみてください。
それを好きだと思うようになったきっかけ。
自分がどのような生活を送っていきたいのか。
自分の行動によって周りの人にどのように思って欲しいのか。
いろいろな側面から自分が大切にしていきたいことを見つめてみてください。
そうしていくことで自分がどのような生活をしていきたいかが見えてくるでしょう。
そうやって自分の好きなことや得意なことを深く知っていくことであなたのゆめはより近くなるでしょう。
自分がどのような努力をしなければならないかが見えてくるでしょう。
努力の方向性を変えていくことで毎日がとてもいきいきと魅力のあるものに変わっていくことを私は確信しています。
毎日を丁寧に生きていく人がひとりでも増えたらと私は願っています。
実践レポート
今回紹介するのは自分の目標を見直したクライアントです。自分の目指していきたい方向性をしっかりと考えていくことで同じことをしていてもとても気持ちが楽になることもたくさんあるということを実感しました。
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クライアント情報
学年:中学三年生
性別:女性
実施場所:学習塾
実施タイミング:自習中
性格:非常に真面目で頑張り屋。ただ、必要以上に自分を追い込んでしまう性格なため精神的にきつくなってしまうことが多い。買い物やファッションに興味がある。
ゆめを引き出す
t「(受験勉強でノイローゼ気味になっている)最近だいぶきつそうだけど大丈夫?」
c「もっと勉強していかないと不安で。」
t「そういうときはもう一度自分のゆめに立ち返ってみるといいよ。○○はどんな大人になりたいの?」
c「将来は20代でモデルをやってそのあとは専業主婦になりたいです」
t「すごくいいね。なぜモデルは20代までなのかな?」
c「モデルの世界もできるところまでやってみたいと思っています。でもやっぱり子どもを産んで育てたいので20代でできることをやってしまいたいと思っています」
ゆめを点数化する
t「そうなんだね。素敵な考え方だね。モデルができて将来専業主婦になれたら100点満点で何点くらいつくかな?」
c「70点くらいです」
t「そっか。だいぶ高いね。将来主婦になってどんなことがしたいのかな?」
c「先生が前話してくれていたみたいにパン作りを家でしたり子どもと一緒にクッキー作りをしたりしたいです」
t「ほかにもあるかな?」
※できるだけたくさん出させていく。ほかにどんなことがしたいか考えてごらんとクライアントにしっかりと思考することを促していく。
c「子どもと買い物に行きたいです。あとは、一緒にお散歩に行きたいです」
t「すごくいいね。まだあるかな?」
c「・・・思いつかないです」
t「家族でドライブなんかも楽しいよ。あとは京都はいろいろと行事が多いからそういったものに出かけるのも楽しいし。車は欲しいのかな?」
c「はい。ドライブなんかもしていきたいです」
t「いいね。じゃ旦那さんはどんな人が理想?」
c「仕事に追われすぎず優しい人がいいです。おしゃれなカフェなんかに行ったり帰りにシュークリームを買ってきてくれたりする人が理想です」
t「なるほどね。○○ちゃんは気持ちに余裕のある人になっていきたいんだね」
c「そうなんです。私はやることはしっかりとやるけれどもちょっと余裕のある人になっていきたいんです(一番の笑顔がでる。ジェスチャーも大きくなっている。)」
※相手が前傾姿勢になったりジェスチャーが大きくなったりしている時はゆめに対してワクワクしている状態。本人の軸になる部分になるのでそこを大切にしていく。
ゆめの実現に向けてのアクションを考えさせる
t「なるほど。ちゃんとやることをやっているけれどもいつも余裕がある人生ってすごく楽しそうだね。すごくいい人生だと思うよ。じゃあ今からそういった自分の時間のコントロールをしっかりとしていかないといけないね」
※今自分の理想に向けての行動ができているか振り返らせる。
c「そうですよね。今自分の好きな時間全くとっていませんでした。毎日勉強ばかりでなかなか集中できなくて自己嫌悪に陥って・・・」
t「なら自分の理想に向けてどんなことが今出来そうかな?」
c「お菓子作りが好きなのでそういった雑誌を読む時間をとりたいです。」
t「楽しそうだね。どれくらいの時間取れそう?」
c「一日20分くらい取りたいです」
t「いいね。それくらいなら勉強もはかどりそうだね」
c「はい。先生と話してだいぶ楽になりました」
t「よかった。しんどくなったら自分の理想を思い出してごらん」
c「わかりました」
セッションを通して
今回のセッションを通してクライアントの中でいろいろな気づきが生まれました。自分がどのようなものに魅力を感じているのか。
自分が目指していきたい方向性に気づいていくとやることが明確になります。
今回のクライアントも一生懸命努力しているけれども志望校合格という目標ばかりを見てしまって目的を見失ってしまっていました。
そういったときはもう一度自分のゆめに立ち返り自分の行動を見つめ直すとよいでしょう。
今回のクライアントがいきいきと自分のゆめに向かって努力をしていく姿を見ていくのがこれから楽しみです。
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